ひとりっ子ママは自信を持つことが大事
著者の和田秀樹さんは精神科医であり、評論家であり、小説家、映画監督までやっちゃうマルチな方。そんな人が書いたひとりっ子本です。
ひとりっ子でも、とにかくお母さんが自信を持て!
ひとりっ子ママはなにかと不安に陥りがちですが、ひとりっ子ママであることは一つも悪いことではないので、自信を持てと断言されています。
精神分析学者と文化人類学者を兼ね備えるエリク・ H ・エリクソン( 1902 ー 1994 )が、アメリカインディアンの子育てをフィールドリサーチしたことを根拠として、何より大切なのはお母さんが自信を持って子育てすること!と著者は言っています。
なんでも、アメリカンインディアンは部族によって伝統的に様々な子育てをしており、ある部族では鉄拳制裁的な子育て、またある部族では超甘やかし子育てを行っていたそうです。しかし、それでも子供達は特に問題を持つ子も少なく、順調に育っていったとエリクソンさんは観察したんですね。
それに対して外野から白人が「そんな子育てじゃだめだー!」って文句をつけたら、インディアンたちは素直だったので「え!私たちの子育てそんなにやばかったの??」って自信を失っちゃって、その後の教育が揺らいじゃった。そうしたらその頃から子供達がちょっとおかしくなっちゃったというんです。
お母さんの自信が大事なのがわかるエピソードでした。
そして、著者はさらに勇気の出る一言を綴っています。
子育てに大きな間違いなど、そうはありません。
犯罪者にならなければ、基本合格!と、超ゆる〜い合格ラインじゃないですか!
ひとりっ子ママは「ひとりっ子じゃかわいそう」という周りの雑音をスルーし(これが一番厄介だけどね!)自信を持って子育てをする。これさえできればいいような気すらします。
後半は学力推し?
中盤は愛情・お金を集中して子育てできるので、ひとりっ子はメリットいっぱいとまとめられていますが、後半になるとちょっとサバイバル戦略になって来ます。
ひとりっ子が生き抜くには、人間性よりも学力だ!と言い切っているので、さっきの「犯罪者にならなければOK」はどこいったんだ?って思いますが、和田さんはとにかく9歳くらいになったらドンドン学力向上させてこうぜ!って学力推しが半端ないです。
頭悪いひとりっ子だったら生きていけないみたいな理論になっちゃうので、一抹の不安がよぎりますが、自分から勉強できる子に育てるにはこうだ!なども併せて書かれているので、この辺を参考にしてみますか…。
とりあえず読んでみても損はない一冊だった
最後は勉強しろよ!みたいな感じになっちゃってましたが、ひとりっ子ママを勇気づけてくれる要素がたくさんありました。
この本読んでる時点で自信のないママなんですが、今後はもっと迷いのない子育てをして行きたいと思います。はい。
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