私には子供がひとりいますが(現在5歳)、40歳目前になるとこのままひとりっ子という確率も高くなってきました。
もともと生理不順気味で、娘を妊娠するまでも少し時間がかかり、不妊専門クリニックに通っていた時もありました。会社の人にも相談のうえ、クリニックに通う都合などをつけていましたが、それも疲れてしまい、犬を飼い始めたんです。
そうしたらその犬がもう可愛すぎて、自分の子供ってこのワンコよりもカワイイものなんだろうか?と疑問に思うほどでした。ワンコを飼い始めて半年くらい経って、メスだったので避妊手術したんです。そんな矢先に、自分の妊娠が発覚しました。全然意識してなかったのでびっくりしたとともに、もう子供を産めなくなってしまったワンコに申し訳ない気持ちでいっぱいになったのをよく覚えています。
そもそも自分は本当に子供が欲しかったんだろうか
今となっては、我が子は宝物以外の何者でもなく「この子がいなかった時の私って一体なんだったんだとう?」と言うくらい、生き甲斐になりました。
でも産む前は、そんなこと未知の世界。漠然と結婚したら子供を産むのが当たり前という暗黙の了解に縛られていただけかもしれません。周りに認められたいから、みんな産んでるからと。
子育ては大変だからという免罪符
私の場合、親のプレッシャーなどもありましたが、仕事を少し休みたい、仕事を完璧にできないから、子供がいて大変だから仕事でバリバリできなくて仕方ないねという免罪符が欲しかったのかもしれません。うわ、なんか、サイテー。子供がいても素晴らしい仕事をしている人はたくさんいるのに、もう、自分で自分が恥ずかしくて情けないです。結局私は妊娠・出産によって、産休・育休というサバティカル休暇を手に入れ、約1年後に時短勤務で仕事に復帰しました。
繰り返される暗黙のプレッシャー
長女はスクスクと育って、一人である程度のことができるようになった。そんな中、周りのママさんたちは二人目・三人目をどんどん出産する。訳もなく焦る。私自身がひとりっこなのでひとりっこが寂しいと言う思いがあった。娘も「ママのお腹に赤ちゃんが来ますように」と神社でお祈りしてくれたりする。もう、涙が出そうだ。その願いもなかなか届かない。盲目的になり、体外受精などにも一度挑戦する。顕微授精で受精すらしなかった。一度だけでやめた。日本で一番有名なクリニックでダメなのだ。もう気が済んだ。こうしている間にも娘は私を必要としているんだ。
自分の生きる道を見つけると子供を産まなきゃという呪縛から解放されるかも?
会社を辞める決意をした。
なんとなくやりたかったこと、チャレンジしてみたいことを整理した。そうすると妙な焦りが減ってくる。二人目を完全に諦められた訳じゃないけど、今妊娠したら体力的にかなり辛そうだななんて冷静に考えるようになった。妊娠・出産はとてもワクワクで幸せな体験だけど、そのワクワクイベントが発生しなくても、毎日ワクワクできそうなことをすればいい。自分のやりたいことのウエイトを少し多めにしておけば、子供にも期待しすぎない。子供は軽やかになる。私自身が親の期待を一身に背負って来たから、重たくてツラかったんだ。親は親で好きな事をやっていてくれる方がよっぽど安心する。(傾倒しすぎもダメ、子供が一番。何事もバランス)
最後に…
吹っ切れたかのように書いてきましたが、正直、二人・三人と育てるママさんはやっぱり羨ましいです!それとともに、すごいと思う!ひとりでも大変なのに…げっそりです。「つまんないー」と言われるたび兄弟で遊べないので、申し訳ない気持ちにもなります。でもその分、お友達と遊ぶ時間をたくさん作ったり、工夫していこうと思います。