Eテレで放映された『聲の形』を娘と観た
耳の聞こえない少女と、小学校でその子をいじめていた少年のお話です。
主犯としていじめていたその少年は、いつしかクラスで吊るし上げられ、逆にいじめられる立場へ。
それ以来、彼はいじめられっ子として成長し、高校生になって、耳の聞こえない少女と再開して、物語が動き始めます。
『聲の形』を観た娘の反応
いじめられたくないし、いじめたくもない。
いじめられてる子を助けると、自分もいじめられちゃうなら、助けるのも怖い。
いじめ問題に対してはこのような感想でした。
そうだよね、素直だね。
幸いにも私自身は、「いじめ」に直面してこなかった。
だから、真剣に向き合う機会もなかった。
今は「いじめ」って当たり前にあるんだろうか?
死にたくなるほどの「いじめ」が起きたら、どうしたらいいんだろう?
もし「いじめ」にあったら
「いじめ」で自殺する子供のニュースを見るたびに(学校なんて行かなくていいのに…)と思います。
学校にいくのをやめても、解決しないのでしょうか?
そんな簡単な問題じゃない!とお叱りを受けるかもね…
でも、娘には「いじめられて辛かったら、学校行かなくていいからね」と伝えました。
子供の頃は、学校が全てになりがちです。
でもそんなことは全然なくて、世界はすごく広くて、いろんな人がいて、どっかしらに居場所がある。
そう信じられる人になって欲しいです。
閉ざしてしまう前に向き合うことを恐れない
ちょいネタバレになりますが作中では、心を完全に閉ざしてしまった主人公の少年が、自分の周囲の人の顔にX印をつけます。
人の顔を見ない。
怖いから、話さない。
傷つくから、聞きたくない。
そんな状態になっていました。
それでは友達が欲しくてもできないですよね。
よくわからないものは、なんだか怖い。
怖いから攻撃(いじめ)したくなる。
わかり合うって、難しいですよね…。
人の顔を見る。
自分のことを話す。
人の話を聞く。
時には傷つくけど、それも練習。
傷はついても、治るし、死にはしない。
傷つく練習をしてないと、ちょうどいい距離感ってわからない。
物語の最後には、周りの人のX印が全部剥がれるシーンがあります。
圧巻です。
ぜひお子様と鑑賞して、感想を語り合ってはいかがでしょうか?